ネット出会いの栄枯盛衰は激しいです。
実際、2000年代初頭に猛威を振るった無料の出会い系サイトは、今や虫の息(というか、詐欺サイトに変化)になっています。
その後、PCMAXやワクワクメールなどの有料出会い系サイトが勢いを持ち、2010年代に入ってからしばらくするとマッチングアプリ(婚活アプリ・恋活アプリ)が勢力を強めて、今に至ります。
そろそろ2025年も見えてくる頃ですから、何かまた新しいものが出てくるかもしれませんが、この辺りで「無料出会いはなぜオワコンになったか」を振り返ってみたいと思います。
出会うための役には立たないと思いますが、無料出会いでだまされないための知識は含んでいる記事です。
「伝説の出会い系」スタビはなぜオワコン化したのか
出会い系サイトが無料でも出会えた時代、最も有名な出会い系として「スタービーチ」というものがありました。
略してスタビと呼ばれたこのサイトは、今は「伝説の出会い系」等と言われていますが、当時はまったく伝説などではなく、男性も女性も無料のスタビで充分に出会えたといいます。
(私は、残念ながらスタビがダメになったころに出会い系を使い始めていますので、自分で目にしたわけではないです)
このスタビがなぜ廃れたかと言えば、業者とヤリモクです。
ヤリモクで廃れたスタービーチ
スタービーチには、今よりさらに肉食系だった男性が、こぞってセックスのために参加。
真面目な出会いを求めていた人は、今よりは圧倒的に少なかったらしいです。(勤めていた出会い系企業のおじさん写真曰く)
しかし、ヤリモクばかりだからすぐにダメになりました、というわけではないんです。
昔、一部のギャルは「男に求められるのがステータス」とされ、ビッチギャルがかっこいいという層までいましたから、しばらくはこれでも需要と供給がありました。
しかしながら、女性も(ガングロなどの)ギャルの全盛期が終わると、普通の女子高生や女子大生(つまり、今と同じ)の時代に。
そうなると、女性が男性とガンガンエッチするのは「援助交際」というお金がらみになるんですよね。
そうなると、ヤリモクの男性からすると「スタビには援交目的の女しかいねー」ということになり、廃れてしまうわけです。
これが、ヤリモクで廃れた方ですね。
スタービーチは、業者ではどう廃れたのか
ヤリモクだけではなく、業者もスタビの衰退に一役買っています。
出会い系の初期はよかったのですが、「出会い系にやりたい男がいっぱいいるらしい」ということになると、さまざまな業者が参入します。
内容は今と同じで、援デリ業者や、個人情報収集業者ですね。
無料で運営していると業者の排除などが出来ないので、それによってもスタビは廃れていった、ということになります。
有料出会い系の時代
業者とヤリモクで廃れた無料出会い系に対し、PCMAXなどの有料出会い系サイトは2つの方策をとりました。
一つは、ピュアとアダルトを分けてヤリモクをアダルトに隔離すること。
これによって、真面目な出会いを求める女性をピュアに集め、そこに男性を集めることに成功したんですね。
もう一つが、業者の排除。
無料出会い系だったスタービーチとは違い、PCMAXやワクワクメールは有料サイトなので、人を雇えます。
管理のために人を雇い、業者をサイトからどんどん排除していく仕組みを作ったんですね。
これにより、有料出会い系の時代が到来しました。
マッチングアプリが出ても出会い系は終わらない理由
そして、2009年にはペアーズができ、2013年ごろからですかね。
マッチングアプリの時代になりました。出会い系とは違い、アダルトなしで真面目な出会いを提供するサービスが始まったんですね。
このせいで有料出会い系が駆逐されるか・・・と思いきや、そうはなっていません。
なぜなら、この2つは客層(目的)が違うからです。
- マッチングアプリ・・・婚活、恋人づくり
- 出会い系・・・恋人づくり、エッチな出会い
こんな感じで、「恋人づくり」だけは被っているものの、自然と住み分けが出来たんですね。
実際、短期間での婚活ならマッチングアプリの方がいいでしょうし、エッチな出会いなら出会い系一択です。
恋人づくりもマッチングアプリの方がいいように見えますが、恋人にもいろいろあります。
「不倫・浮気」の恋人なら出会い系でしょうし、マイノリティの出会いも出会い系だけ。
さらに、慣れた人なら「普通の出会い」も出会い系のほうがスムーズだったりします。
「いいね!」の回数制限とか、出会い系にはないですから。
というわけで、今はマッチングアプリと出会い系が併存している状況です。
私の考えとしては、おそらく「全く新しい何か」が出来るまではこの状況が続くと思いますね。
以上、今回は「無料出会いはなぜオワコンになったか」についてお話してきました。
あなたの参考になれば幸いです。