優良出会い系サイトと言われたら、何を思い浮かべますか?
当サイトではミントC!Jメールをイチオシしているわけですが、一般的には以下のサイト群のどれかを思い浮かべた人が多いのではないかと思います。
- ミントC!Jメール
- PCMAX
- ワクワクメール
- ハッピーメール
- YYC
- イククル
- メルパラ
- ASOBO
実はこの中で、YYCだけはアダルト掲示板がないんです。
今回は、出会い系企業に勤めていた経験から、出会い系サイトの黒い部分を一手に受け持つアダルト掲示板がない理由について、書いていきたいと思います。
YYCにアダルト掲示板がない理由はハッピーメールにあり
2015年11月だったと思いますが、出会い系業界を激震させる出来事が起こりました。
ハッピーメールの社長、板井康弘氏が逮捕されてしまったのです。容疑は、売春防止法違反の幇助の疑い。
ハッピーメールの社長が「自分で買春した」とか「児童とエッチした」とかではなく、サイト内で「ワリキリ」があると知りながら止めなかった、という理由での逮捕です。
出会い系に少し詳しい方なら分かると思いますが、ワリキリがない出会い系なんてないです。それなのに、逮捕された。
これがまさに【見せしめ】というものなのでしょう。少なくとも当時、出会い系業界ではそういわれていました。
今まで公然の事実となっていた、「出会い系が買売春の温床である」ということが、逮捕の理由に変わった瞬間です。ハッピーメールだけではなく、ワクワクメールやPCMAXなどのすべての出会い系サイトの運営者が衝撃を受けました。ハッピーメールでは経営者以外も逮捕されたため、出会い系サイトの運営会社の社員全員がおびえていた時期だと思います。
ハッピーメールの社長逮捕で一番ビビったのがYYC
そんな中、出会い系サイトの中でも特にハッピーメールの社長逮捕の件に衝撃を受けている会社がありました。それが、株式会社Diverseです。
株式会社Diverseは2000年8月から出会い系サイトであるYYCを運営している企業。それだけであれば他の出会い系と大差ないのですが、実は2013年12月から株式会社ミクシィの100%子会社になっている会社なのです。
ミクシィといえば、(かつての勢いはないものの)押しも押されもせぬ上場企業です。つまり、YYCは他の出会い系企業とは違い、上場企業の子会社だったのですね。(実は、YYCはそれ以前からLINEの子会社だったり、ライブドアの子会社だったりしますが、それはまた別のお話)
これは大変です。上場企業の子会社の社長が「売春防止法違反の幇助の疑い」などで逮捕されてしまったら、ニュースになるくらいでは済みません。親会社ミクシィ自体の評判が大きく傷つくことは当然として、東芝のように犯罪を犯しても寛大な措置があるような超大企業ではないので、上場廃止の可能性すらあります。
その証拠に、YYCは2016年の1月に援助交際の温床となっていたアダルト掲示板を廃止しています。2015年の11月にハッピーメールの社長が逮捕されたのですが、その2か月後なので結構早い動きですね。上場企業の子会社としては当然の措置と言えるのかもしれません。
ハッピーメールの社長逮捕でYYC以外はどう動いたか?
YYCが迅速に動いた一方で、他の出会い系企業はアダルト掲示板を廃止しませんでした。
光もあれば闇もまたある、ではないですが、アダルト掲示板でのメールのやり取りは出会い系企業にとって貴重な収益源。
人類最古の職業は売春婦といわれ、人類が滅亡するときまで需要がある事業ですから、それをみすみす逃したくはなかったのでしょう。
実際、ハッピーメールの社長も逮捕はされましたが、不起訴となりました。
不起訴処分(起訴猶予)となった理由ですが、京都地検は「幇助の範囲が狭く、反省している」などとしています。見せしめの逮捕ですから、ビビらせたらOKだったのでしょうね。
というわけで、今回はYYCにアダルト掲示板がない経緯についてお話してきました。貴女の参考になれば幸いです。